私が唯一、配管内の酸化防止に成功する事ができたのは、「共鳴現象」を利用できたからである。水(H2O)を構成する酸素は偶数の原子番号の為、共鳴は起きないが、水素は核が地球と同じくN極とS極を持つ磁石となっている為、ある特定の電磁波で共鳴を起こす。この現象は核が磁石となっているものが共鳴を起こすことから核磁気共鳴と呼ばれ、その英語名Nuclear Magnetic Resonanceの頭文字をとってNMRと呼ばれる。また、その核の周りを回る電子はやはり特定の電磁波で共鳴を起こし、その現象は電子スピン共鳴と呼ばれ、英語名Electric Spin Resonanceの頭文字をとってESRと呼ばれる。この共鳴が起きると、その共鳴は6時間以上継続し、この間大きな水のクラスターは小さい状態を保つことが判明した。つまり、ある特定の電磁波で水素の核と電子を共鳴させてあげれば、共鳴の開始から少なくとも6時間は水の再凝集を防ぎ、小さな水のクラスターを持続し、その水和電子は運動すれば放電する事ができるクラスターの外側に位置している状態を保つ。
20年前にこの原理に気付き3年間の歳月を経てついに17年前に試験機の試作に成功したのである。
特定の電磁波の波長は最高の企業秘密となる。外部よりの電気エネルギーを使用するとそのエネルギーを増幅でき、その波長を特定できる為、それを防ぐために外部よりの電気エネルギーを使用せず、黒体放射の原理で固体より放射させ、特殊な方法でその波長を制御する事にした。これにより、非常に弱い微弱な電磁波の放出が可能となり第三者にその波長を測定されないことに成功した。本方法は、日本国、米国、EU(英国、ドイツ、フランス)、香港及び韓国にて特許を保有している。
しかしながら、現状の科学ではこの水のクラスターの大きさを測定できず、また水和電子の発生を、水を運動させた状態で測定できていない為、後の章で示す様に、世界中で3,000件以上の水配管内の防錆効果の実績があるにも係わらず、一部、非常に少数だが日本の学者の中には自分が知らない事、或いは理解できない事は、受け入れられず、否定する人が存在しているのも事実である。