コラム#05 16年間の実績

2020年11月25日
コラム

最初にこのNMR及びESRの現象を利用して水のクラスターを小さくし、その水を高架水槽からの落下エネルギーにより、運動させる事で水和電子を放出させ、それにより給水配管内の赤錆発生を防止し、すでに発生している赤錆を水に溶出しない黒錆に還元し、夜間滞留水中の鉄イオン値を減少させることで検証を行った建物は、早稲田大学の学生寮だった。その後に北海道立工業試験場、日本赤十字社医療センターと続き、日本赤十字本社、若葉台団地内商業施設ビル等で空調冷温水配管内の赤錆が黒錆に変化して増加する事の検証を行い、2003年11月に大阪大学で開かれたアジア太平洋防錆会議で、装置として給水管内の防錆を行う世界で初めての論文が審査発表された。次いで、2005年10月に日本防錆技術協会(学会)でNMR工法の第2の論文が審査発表された。

装置で給水管、空調冷温水配管内の防錆が実証された論文は世界でこの2件のNMR工法による論文のみである。以後、日本国内では約3,000棟の建物で効果検証を行うと同時に、海外でも多数の効果検証を行い、NMR工法装置が使用されることとなった。特に英国では、多くの設置建物で赤錆を黒錆に変化させることによる防錆の効果検証を行い、ナイチンゲールの病院として世界的に有名なセントトーマス病院を含め数多くの国立病院、BBCの建物、ハロッズデパート、マリオットホテル、ヒルトンホテル、インターコンチネンタルグループ、ホリデーインホテル、ウィンザー城、バッキンガム宮殿、英国国会議事堂等、数多くの建物で防錆効果を検証し使用されている。