コラム#05 16年間の実績

2020年11月25日
コラム

あとはどの様に水のクラスターを小さくし維持するかである。過去の研究及び製品開発を見ると、前章で述べた私と同じ理解が無くても、一時的に外部よりエネルギーを水に加えて水のクラスターを小さくする試みがなされている。

まず、超音波で水のクラスターを小さくし、水蒸気を作り加湿器として利用している。また、眼鏡の洗浄でもこの超音波は利用され、水のクラスターを小さくし水の浸透性の向上と水のクラスター全体の表面積を増やし、洗浄力を高めている。

しかし、この超音波を利用した配管内酸化防止装置は存在しない。理由は、超音波で小さくされた水のクラスターは装置を通過後、1秒間以内に再び元の大きなクラスターに戻ってしまうからである。その理由は、H2Oを構成する水素はプラスに帯電し、酸素はマイナスに帯電している為、すぐにプラスとマイナスが引き合い、再凝集する為である。

超音波以外では、電気を水に流しクラスターを小さくする試み、或いは永久磁石、またはコイルを巻いて電気を流し、電磁石とした磁石装置で、磁界を形成し、その磁界を水が勢いよく切って流れた時に発生する誘導電流で、クラスターを小さくする試みが数多くなされたが、強力な超音波でクラスターを小さくしても、1秒以内に元の大きなクラスターに戻る現象と同じ理由で、すぐに大きなクラスターに戻ってしまう為、従来の方法では、運動すれば水和電子が放出される水の状態を長時間維持する事ができず、配管内の酸化防止に成功しなかった。